遺言に関する記事

具体例:夫が妻に全財産をあげる場合用意するもの紙、ペン(油性)、印鑑(実印)、印鑑証明書、封筒、糊(ペンは書きやすいものでかまいません。封筒、のりが無くても、印鑑が認印であっても有効ですしかし、後日のトラブルを少しでも回避するために、私はこのような準備をおすすめしています。水性ペンで書いたため、後日文字がにじんで見にくくなっている遺言書もありました。)①タイトルの「遺言書」と書くことは必須要件では...

最近は、遺言作成に関する一般的な情報が充実しています。司法書士などに相談せずに、直接、自分で作成した下書きをもって公正証書遺言を作成される方もいらっしゃるでしょう。しかし「公正証書」で「遺言」を作成すれば、それで安心、というわけではありません。ちょっとしたことを見落としてかえって迷惑をかけてしまった、そんなことがないようにしたいですね。

自分の亡き後、一人遺された妻のことを想い、遺言書を作ろうって、すばらしいですね。この仕事をしていると、何度かそういう感動的な場面があります資産家が税対策で作る遺言書とは全く違う色合いです。私は、遺言書作成は、手書きの自筆証書遺言ではなく、100%公正証書遺言を推薦しています。このことは、法務局での遺言保管制度を利用して、検認が不要になるとしても、変わりません。手書きの自筆証書遺言を希望される方は、...

遺言をめぐる紛争の一つとして遺言能力 があったのか?という問題があります。 高齢化が進む近年では、認知症で遺言がどういうものなのか理解し判断する能力が無いにもかかわらず、周囲の者が無理矢理(無効な)遺言を書かせる、そんな高齢者をめぐる遺言能力ばかり注目されがちです。金持ち幼児に、母親が無理矢理自分に有利な遺言書を書かせて問題となった、という話はあまり問題になりません。それは、民法961条が「十五歳...

令和2年7月10日から、手書きの遺言書は、法務局で保管してもらうことが「できます」。「できる」というだけで、法務局で保管せずに、自宅で保管してもかまいません。法務局で保管する最大のメリットは、なんといっても、死亡後、裁判所での遺言の検認手続きが不要、という点です。手書きの遺言の検認手続きは、ヘタすると数か月待たされることがありますので、この手続きをしなくていい、というだけで、相続手続きではスピード...

新型コロナウイルスに感染して隔離入院している方が、「今すぐ遺言書を書きたい」と言っていたら・・・「受験生」が思いつくのは、民法977条「伝染病隔離者の遺言」の条文でしょうか?では、プロはどうでしょうか?「伝染病隔離者の遺言」って、実際、使えるのでしょうか?新型コロナが流行しはじめたとき、一瞬、この条文を思い出したのですが・・使うイミがわかりません民法977条「伝染病のため行政処分によって交通を断た...

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