デジタル遺品化対策を考える~facebook編

デジタル遺品化対策を考える~facebook編

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自分の死後、SNSはどうなるのでしょう?

 

Twitter(ツイッター)、facebook(FB・フェイスブック)、LINE(ライン) いろいろあります。
この問題を検討する際は、

 

まだ生きている利用者側か、相続人側か、その立場と目的をはっきりさせないと、混乱します。

 

今回は、まだ生きている人、この私の立場から考えてみます。
そして、まずは 私の利用歴が長く、かつ、放置気味の 、facebook(FB・フェイスブック)について、個人的に考えてみました。

facebook(FB・フェイスブック)

FBフェイスブックは、実名が原則。私も実名です。

 

以前は頻繁に更新して情報発信をしていましたが、現在はときどきログインする程度です。

 

久々ログインしようとすると、二段階認証を求められます
(ここで、さっそく本人の私自身がつまずきます)
えーっと、携帯にしてたのに、コード通知がきませんね(汗faebook二段階認証

 

あれえー、別の方法だったのかなーってことで、 「他の認証方法が必要な場合」をクリック。Facebookの二段階認証のコードがスマホのSMSに送信されてきたので、これを入力しました。
この認証作業を毎回行うのは不便なので、Facebookに利用プラウザを登録している方も多いと思いますが、私は登録していません。

 

久々ログインするだけで、この苦労。
放置気味になる人の気持ちがよくわかります。

 

私のfacebookには、友人の顔写真を載せることは一切ありません。閲覧できる「友だち」も、同業者に限定した仕事関係の記事、呑み友だちに限定したお酒記事、全面公開している記事は物理的なものなので、見られて困る「マル秘情報」はないはず・・・。

 

ただ・・・

 

「呑み友だち」限定した私の記事に対して、コメントしてくれた方たちの立場ではどうなんでしょう??
つまり、コメントのなかには、その投稿に関連して限定されたプライベート情報があるわけで。

 

分かりやすい例えを一つあげてみましょうか?

 

私がその記事を投稿した当時、おつきあいしていた彼氏と一緒に写真付きでラブラブコメントしてくれた女友達がいたとします。
その女友達は現在では別のパートナーと人生を歩まれている場合、そして当時の写真付きコメントのことは忘れている場合

 

私のその記事を閲覧できる友だちの間では、ラブラブ写真付きのコメントがいつでも見れますよね?最悪、その女友達の新しいパートナーが見る場合もあるわけです。

 

私のFB人生においては、そのような投稿・コメントは一切無いように管理していますが、みなさまはどうでしょうか?
うっかり友達の結婚式の写真など、ほぼ公開閲覧設定のまま投稿したことを忘れていませんか??
どうでしょう?

 

さて、私が死んだら(FBが制御不可能になったら)どうなるんでしょうか。

追悼アカウントにすればいいのか?

まず、私が死んだことがfacebookに通知されない場合を想定してみます。

 

ずっとこのまま残って、野良FBとなって-のっとられリスクの問題もあります。

 

では、視点を変えて、

 

私のfacebook上の「友だち」が亡くなった場合(もしくは、その人がfacebookを放置した場合)を考えてみましょう。

 

最近は、飲み会で私本人が知らない間に写真をとって、それをSNS上でUPする人が多くて困ります。
そんなデジタルマナーの無い方が亡くなった場合、それ、私の写真、ずーーーっとそのままですか???という問題を考えてみます。

 

その「友だち」に、私の昔の変な顔の写真はもういい加減削除してよー、とお願いしようにも、すでに亡くなっています。

 

Facebookには、死亡が知らされると「追悼アカウント」に移行するサービスがありますが
故人の思い出をシェアする目的で、亡くなった後も、写真や投稿はそのまま残るとか。
「追悼アカウント管理人」にお願いしてサクっと削除、そんな簡単にはいかないようです。

 

このように考えてみると・・・

 

利用者が死ぬと、困る「友だち」がいる、ということがわかります。

 

もちろん、「追悼アカウント」サービス自体は利用価値があるでしょう。
でも、
追悼したいという、家族や親しい友人の気持ち、
第三者のプライバシーの問題、
これが対立することになります。

 

このことは、全ての記事を「公開」に耐えうる内容に限定して注意して投稿していた (と、本人が思っていた(だけ) としても同じですね。
facebook死後アカウント削除
Facebook利用者の私は、友人たちが将来困ることのないよう=自分が加害者にならないよう、「アカウント削除」設定にしてあります。

 

そのうえで、近いうちにSNS整理終活の一環としてアカウント削除をしたいと思います。
でも、自分が明日死ぬとは思っていないので、先延ばしになりがちです。

アカウント削除リクエスト

私が死んだら、facebook(FB)のアカウントは削除され、全て消えるように設定したとしても、具体的にはどういう流れになるのか確認してみます。
FBにアカウント削除リクエストをするためには、死亡証明を送る必要があります。

 

一番強力な証明書類は
「死亡診断書」です。
スキャンしてFBに送信してくれれば、解決です。誰でもいいはずです。

 

しかし、「死亡診断書」は、葬儀会社から喪主をはじめとする近親者しか手にしませんよねえー

 

私が死んだら、高い確率で私の配偶者が「死亡診断書」を手にします。おそらく葬儀やら事務所整理に追われる彼にはFBのことまで気が回りませんね。
遺族の中には、「想いで」としそのままFBも残しておきたいという話になって、事実上の追悼アカウント(又は野良アカウント)になってしまうリスクもあります。
最悪、スマホロック解除とかログインパスワードトライで、第二認証もクリアして、私以外の人によるFBの継続投稿がなされるリスクもあります。

 

そこで一般的に思いつくのが、長年公的にも交流関係があり、かならず死亡が知らされるだろう、信頼できる友人に依頼しておく、という方法です。
彼らが先に死亡するかもしれませんので、一応2人ぐらいにお願いしときましょうか?
でも、彼らが、友人の立場として、配偶者をはじめとする私の遺族に対して「死亡診断書のコピーをください」、とは言いにくいでしょうねえ。

 

「死亡診断書コピー」が無い場合
私がその人に削除リクエストを頼んでいることが証明できる委任状とか死後事務委任みたいな感じの情報と、私が死亡したことを証明できる資料を送信する必要があります。まあ、相続人であれば委任状が無くてもその関係を証明するものを送信すればば依頼の推定が働くでしょう。

 

・・・とはいっても、友人・親族はしょせん素人。

 

思い出のつまったFBはすぐに消せないよねー四十九日まで、いや一周忌まで・・・とか延びてしまって、そのうち削除リクエストのことを忘れられて・・・放置野良FB化してしまうリスクは大です。

 

facebook設定で、あらかじめ「追悼アカウント管理人」を指定して(もちろん口頭でも書面でもその方に生前依頼)、死後一定期間たったら削除リクエストを出しくたさい、、って依頼しておくこともできるのでしょうが、実行される保証はありません。

 

ところで、追悼アカウント管理人は、FB上のメッセージにはアクセスできない、というのがこの記事投稿時のFBシステムですが、

 

「明確な同意を表明した有効な遺言書または他の法的同意書がある場合は、Facebookがこの種の情報へのアクセスを許可することがあります。」

 

とありますので、遺言書などに「甲野華子(住所・生年月日)(=私が依頼した人)は、小宮愛子が死亡した後すみやかにfacebook(URL・・)に死亡通知を送信し、追悼アカウント管理人となり、メッセージの閲覧を請求して、送信元に各別に死亡通知を送信すること。死亡日から1年経過するまでは次にかかげる措置を行い、死亡日から1年1か月以内にアカウント削除のリクエストを送信するものとする。」
とかもありでしょうか?

 

 

facebookのみならず、SNSの死後事務規定はこれからも変更されていくことが想定されますので、油断はできません。

 

利用する者は、自分が死んだ後

 

追悼したいという家族や親しい友人の気持ち、が 第三者のプライバシーを侵害しないように配慮しながら利用していくべきである、と考えます。

 

2020.02.20

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