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先日、業界紙読んでいたところ、韓国国際私法の49条と50条に関する記事があり、さっそく韓国本国サイト https://www.law.go.kr/%EB%B2%95%EB%A0%B9/%EA%B5%AD%EC%A0%9C%EC%82%AC%EB%B2%95 で49条と50条をみると、
本記事とは全く関係のない条文内容になっているのでビックリしました。

 

韓国国際私法49条、50条といえば、以前は、相続と遺言に関する条文であり、あらゆる日本国内の士業のサイトでも、この条文をいかにも自分が翻訳したかのような記載のままになっている。
私の事務所サイトでも、かなり昔に「資料提供」と称してアップした「韓国国際私法」の原文・翻訳の並列版でも、相続・遺言に関する条項状態のままになっています。とはいえ、私のサイトでは改正を反映していない旨の注意書きを複数箇所で行っています。

 

ここで、韓国の法令サイト「国家法律情報センター」で、現行版の「国際私法」を見ると、 「国際私法 施行2022.7.5 法律第18670号 2022.1.4全部改正」とありました。
そして、現行法49条は、「契約の成立及び有効性」の条文、50条は「事務管理」の条文になっています。
肝心の韓国国際私法の相続は77条、遺言は78条になっていました(そう読めます)

 

でも、改正後に発行された業界紙が、根拠条文を49条・50条、として記載しているのをみると、素直な人は、え?もしかして韓国では相続・遺言って契約・事務管理扱いなの??と深読みしすぎて悩んでしまうかもwwwあ、そもそも本国サイトの原文まで確認する人は少ないのか。

 

韓国国際私法は全面的に改正されて2022年7月には施行されているにもかかわらず、多くのサイトもそのままの状態になっています。

 

ちなみにGPT-4を使用したCopilotで、「韓国国際私法 相続」 と打ち込んでも、改正前の古い「49条」を出してきます。これも、仕組みからして仕方のないことなのですが、このような危険は、全てに潜んでいるということを忘れないようにしたいです。

 

 

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