費用のネット検索
例えば、相続による不動産の所有権移転登記をどこかに依頼する場合、
「不動産の名義変更にいくらかかるんだろう・・・」と ネット検索するとします。
そして、あるサイトで「相続セット 5万円」の文字をみつけたとします。
また、別の事務所に直接電話をかけると、
「戸籍は?不動産の評価額は?・・・などなど逆に色々聞かれて
細かい金額は今の段階ではわからないが、
全部で12、3万円ぐらいだろう」
と言われたとします。
5万円 VS 12万円 え、そんなに違うの?
そりゃ安い方がいい・・・と思い、遠いげど、ネット検索で「相続セット 5万円」と表示していた事務所へ行ってみます。
そこで出された見積書は、13万円でした。
よくある話です。
確かに、相続セット5万円のサイトには、「別途登録免許税・実費がかかります」と表示されていました。
実は、その別途かかる実費 「登録免許税」 なるものが、結構高いのです。
これは自分で登記をしてもかかるものです。
例えば、評価額2000万円の土地の相続登記をする場合、4/1000に相当する8万円の登録免許税がかかります(H27現在)。
5万円のセット価格に、この登録免許税は・・・含まれていません!
一方の12~13万円は、司法書士の報酬、登録免許税も含む、全部の概算だったのです。
ネット上で登記にかかる費用を調べるときは、常に、司法書士の報酬の他に、プラス登録免許税がいくらかかるのか、を意識しなければなりません。
このことは、会社設立の場合も同じです。
友人から聞いた費用は参考にならない
例えば、相続による名義変更。
そういえば、友達も先週、相続の名義変更を司法書士に頼んだって言ってたなあー
「いくらかかったの?」
Aさん、「25万円ぐらいかなー」
Bさん、「10万円ぐらいかなー」
これを聞いたあなたが、
Bさんがやってもらった司法書士の方が超安い!
と思うのは大きな間違いです。
不動産の名義変更は、登録免許税の占める割合が、意外に高いのです
(何度でも言います)。
もし、
Aさんの不動産の評価額が高くて、登録免許税が20万円だったとします。
Bさんの不動産の評価額は安くて、登録免許税が2万円だったとします。
それを含めて司法書士に支払ったものであるとしたら?