割印と契印 | 千葉 こみや司法書士事務所 小宮愛子

割印と契印

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割印と契印

「ここに割印をお願いします」

 

「割印」という言葉の方が、「契印」よりも耳にする機会が多いのではないでしょうか?

 

本来「割印」とは、

 

正本と副本、売主に渡す契約書と買主に渡す契約書・・・
のように
数個の関連する書類がある場合、
双方の書類にまたがってハンコを押すこと。

 

 

ということは、

 

遺産分割協議書の記載内容が多く、
複数枚になって印刷されている場合に、
その用紙の横をホチキスでとめて、その見開きの継ぎ目部分に相続人の実印を押す場合

 

これは、「割印」ではありません。「契印」です。「契印」は、頁脱落防止等のために行います。

 

 

いつも正しい言葉を使いたい、と思っていますが、
同業者の中にも「割印」という言葉の方を用いる人が多く
お客様の方も、「契印」よりも「割印」の方が、耳慣れしてることが多いような気がします。

 

あえて、「割印」「契印」という言葉は使わずに

 

「ここに印鑑を押してください」と示す方が良いのかな、と思っています。
しかし、この「印鑑を押してください」という言葉自体も、本来正しいものなのか?
「印鑑」とはそもそも・・・

 

などと、言葉の正しさを追求しだすときりがありません。このコラムも間違いだらけではずかしくなり公開できなくなります。

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