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1.遅れた業界と言われて

電子署名ロック予告画面「プロの人が、ITが苦手だからできませんということは、今の時代に許されない」 
「不得意な人もいますからというのは、業界として言わないほうがいい」

 

なるほどー
不得意な人もいますから・・・というのは、我々士業に依頼する一般消費者側のみが使えるのだ。
まったくそのとおりだと思う。

 

とあるオンライン会合でも、「司法書士さんとか行政書士さんってめちゃくちゃ遅れてますよねえ?」と言われたけど、
否定はいたしません。そのとおりでございます。

 

ただ、言い訳ですけどー

 

こちらがばっちりデジタル環境を整えても、依頼者側がそうでない場合は、
「不得意なお客様もいらっしゃいますから・・・」と、やむを得ずアナログ手段になる、それは仕方がないですよね。
さらに、市役所証明書発行窓口のように、電子委任状に対応していない場合も、紙委任状ですみません、・・・とならざるを得ない。

 

とはいえ
デジタル化はイヤです、苦手です、といっている士業は、アウトな時代がきてしまったのですね
デジタル化は苦手です=登記申請は苦手です と言っているみたいなレベルの恥だぞと、おっしゃりたいのでしょう

 

 

紙で提出しに行っちゃった方が早いから、という言い訳も、コンピュータウイルスの脅威のせいにする言い訳も、もはや通用しませんよ!ということですね
あ、もしかして、業務上のデジタル化の放置は、業務に関する法改正についていけないのと同じぐらいの怠慢であるとおっしゃる??

 

はい、了解でーす。

 

最近、深く反省したワタクシは、先延ばしにしていた業界専用の「公的個人認証有効性確認システム」の試用にチャレンジ

 

ムムムム・・・認証コードのメール受信とかめんどいなー、生体認証がいいなー
あれ、そもそも手持ちのスマホで正常に読み取れるかどうかもあやしい・・・かざす位置も機種ごとに違うし・・・
手持ちのカードリーダーに差し込んで・・・を希望だけれど、これは対応していないらしい。
 追記:2021.10.20よりICカードリーダーが利用可能になりました
いや、いや、その前に~これって、そもそも、本人自身がスマホ操作をできないと、司法書士がリアルスキャン??本人確認を兼ねてリアル一回で終わるなら上出来な感じ?

 

現場で本人がパスワード忘れてチャレンジロックかかったらアウトですよねー となると、マイナンバーカードお持ちでしたら、近くのコンビニに行って印鑑証明書発行してくださーい、っていう方が負担がないのかも。署名パスよりも四桁番号の方が記憶が確実だろうし・・・
同業者間でスマホ操作ヘルプのお願い、そういうこともこれからあるのでしょうか?そして、スマホも登記申請ソフト並みの商売道具の一つとして、最新かつ確実・安全なものを、そしてネット環境整備も二重が当たり前ですか?この業界、デジタル化の道のりは長いです。

 

2021.09.01

2.スマホ読取すらスムーズにできないって?

司法書士が使用する「公的個人認証有効性確認システム」というのは、「マイナポイント」のマイナンバーカード申請のようにスマホでマイナンバーカードを読み取りするんですが・・・

 

マイナポイント申請をしたことがない同業者の方は、自分のスマホで練習しといた方がいいと思います。まあ、ICカードリーダで読み込むならば動作は慣れていると思いますが、スマホは要注意ですね。落とし穴が!

 

私の失敗の原因は、ズバリ「机」の素材でした。

 

「金属の机の上では読み取れない場合があります」との注意書きは見たことがあったけれど、まさか事務所の机がそれにあたるとは・・・思ってもみませんでした。
手帳の上にカードをのせてやってみたら、さらっとできました。
その後、いろんな検証をしてみた結果、
私のスマホの場合、スマホカバーつけてようが、マイナンバーカードがビニールに入っていようが、マイナンバーカードが裏だろうが表だろうが、マイナンバーカードの中央をめざさなくても、機種ごとのかざす位置見本どおりにやらなくても大丈夫でした。
感覚としては、マイナンバーカードのICチップを駅の改札スイカタッチ部分と思う感覚で、ざっくりとかざせば読み込めました。まあ、よく考えてみれば、ことさらに、マイナンバーカードの読み取り時だけ、1ミリでもぶれないように?なんてする必要はないかあ(笑

 

「机」は盲点でした。同業者の方はご注意を。

3.スマホかパソコンか

その後もスマホでは些細なことがうまくいかない
スマホでシステムのURLにいって、ログインする際、認証番号をメール送信するところをタップしても反応しない。
これは、スマホでは、あらかじめ「PC版サイト」にチェック入れておくことでクリアできる。

 

ただ・・有効性確認ぐらいならそれで足りるけれど、一致確認は、やっぱPCの方が良いのかも・・・

 

依頼人が1年に何度も司法書士と電子署名のやり取りをするならば別ですけど、
スマホにこのアプリをインストールしてもらうとか、PC設定などの作業負担を考えると、司法書士が自身の端末で全てをやることの方が多くなるかもしれないし、そうであれば、スマホ操作の途中で依頼人に電子署名のパスワード入力してもらう場面で、スマホとカードがずれてしまうことによる接続切れになる可能性が高く、そうなると再度読み込んでパスワードの入力をお願いすることになるはめに・・・。
となると、自分のスマホではなく、モバイルPCとカードリーダーの方がトータル的にやりやすいかも。

 

ちなみに、このシステム専用のカードリーダーソフトをダウンロードする際は、「Windows によって PC が保護されました。Microsoft Defender SmartScreen は認識されないアプリの起動を停止しました。このアプリを実行すると、PC が危険にさらされる可能性があります。」と表示され、「実行しない」の選択しかはじめはでませんが、「詳細」クリックすると「実行」が表示されるようになるはずです。まだやっていませんが。

 

・・・などなど、アタラシモノズキの私は、試しに自分で色々とやってみましたが、実際これを利用している同業者の方はどのくらいいらっしゃるんでしょうか?

 

このシステム利用が、依頼人にとっても司法書士にとっても日常化されればとても便利だなーと思います。
ただ・・・道のりはとーっても長そうです
2021.10.20

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